こんにちは^^


私がトヨタディーラーにいた時の随分、昔の話です。トヨタのスープラがマイナーチェンジした翌年の頃ですが、マイナー前のモデルに乗っていた私のお客様から修理の依頼がありました。高速道路で110km/h位で走行していると車体やハンドルが細かく振動するとの事でした。その車両はエンジンが1G-GTEUでATミッションのグレードでした。

こういう場合はタイヤトラブルが一般的で、発生する速度条件的にも合っていたのでホイールバランスを取り、様子を見て頂く事としました。しかし、お客様から再度ご連絡が有りまして振動は収まらないとの事でした。

5年10万キロの特別保証がちょっと前に切れた車両でしたので有償の整備代金となる事をご説明してご納得を頂き、原因追求を進めました。約3ヶ月間程、回転系の部品(ドライブシャフトやプロペラシャフトなど、もろもろ)やマウント、ブッシュ類など総取替えを繰り返しましたが直りませんでした。

結局原因はATミッションでした。メインシャフトの微妙な振れや遊星ギアの微妙な磨耗によるバランス崩れにより高速時に振動していたようです(アイシン精機の説明)。

修理代金は莫大になりました。お客様もそのつど説明して納得を頂いた上で作業を進めましたが、申し訳なく思い、本社サービス部経由でメーカーに相談してもらいました。
結局、ATミッションをリビルド品の料金とし、ミッション交換工賃との合計がお客様への請求金額になりました。その他の部品や、他の工賃(作業時間工賃分)は原価をメーカーと販売店で折半しました。

お客様には大変感謝していただき、その後、何台も新車を購入して頂きました^^

サービス部や本社ラボ、メーカーとの交渉は大変でしたがとても良い経験になりました。

自転車業界だと、店舗はすぐ車両買い替えの結論を出してしまいます。ユーザーも自転車を使い捨てのビニール傘くらいにしか思っていません。そのため車両は低価格低品質になり、低い意識レベルで売り手と買い手のバランスがとれてしまっている現状がとても残念に思います。

自転車を大事にして少しでも長持ちするよう、自分で出来る事は自分でメンテしましょう。愛着もわいてくるし、自転車を購入選択する時もメンテで得た知識が役にたつと思います。


前置きが長くなりましたが、そんな訳で工具の話しをしたいと思います。

これは普段持ち歩いている工具です。
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一番左はサイズ比較用のガラケーです^^

これは自転車用コンパクトツールセットです
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ホームセンターで680円ほどの値段でした。

各先端には六角レンチ2mm・4mm・5mm・6mmの4種、+ドライバー2番、-ドライバー6mmの2種、スパナ部8mm・9mm・10mmの3種、スポークレンチ14GE/0.136の2種がひとつで収まっている自転車には最適な工具です。重量も231gと程ほどの重さです。

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これひとつあれば、クロスバイクやロードバイクなどのスポーツ車などスポーツ車両なら充分です。


私はママチャリにも乗る機会が多いのでこのふたつも持ち歩いています。

8mm、10mmのオフセットメガネレンチ
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10mm、12mmのラチェットメガネレンチ
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この2種類のレンチがあればママチャリの取り付けてある部品はメンテできます。


大きな改造をした後は上記の工具に加え、13、14、15mmのスパナやプライヤー、モンキーレンチ、結束バンド、カッター、はさみなどをぼろタオルなどのウエスにくるんでジップロックに入れ、調整試運転を行っています。

工具の話も今後また、書いていきたいと思います。


それでは^^/、


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